実際に筆者が体験した、「次車買うならここを値引きしろ!」と絶対言いたくなる項目をまとめました。
すべて実践すると、13万円ケチれる内容です。
どのメーカーでも基本的に通用する内容なので、頭にたたき込んでおいてください。
※車は命を乗せる物なので、「車両本体とディーラーオプションは個々で商談」など、限度を超えた過度な値引きは罰が当たります。ほどほどにしましょう。
1 ナビのランクを落とす、社外ナビも検討する(3~10万)
ほとんどの人が買うであろう、ディーラーナビ。
なぜならディーラーナビを買うと「値引きを頑張ります」なんて、営業マンが言うからだ。まぁ、店の儲けになるから少し還元しますわ程度の物ですけど。
ディーラーナビは走行中は使えません。テレビ等の映像も見れません。
営業マンは「せっかくならいいナビを!」「地デジ見れますよ!」「CD録音できますよ!」と言いますが、そんなの使いません。3日で飽きます。
音楽が聴ければ良いなら一番下のナビで十分です。20万のナビから10万のナビにすれば、10万浮きます。
ヤフオクでディーラーナビを落札して持ち込みで取り付けてもらうのもアリです。
もちろん、社外の方がディーラーナビの半値程度で買えるので、ローンに入れなくても良いなら後日という手もアリです。
最近はスマホやタブレットでもナビはできるので、オーディオしかつけないという人も。
社外を買うことができるディーラーもあります。
2 オプションはつけない。マット、バイザーは外す(5万)
マットは社外品で十分です。将来の査定にもほとんど影響しませんし、走りにも影響しません。
バイザーは、喫煙者はあると便利ですが、吸わない人はカットでいいです。もし「入れてくれないと店長の決裁が下りないんです」なんて言われたらつきあいと思って払っておいて、後で外すよう指示するのも手です。
オプション山盛で注文する人もいますが、金の無駄でディーラーが儲かるだけでしかありませんので「オプションゼロ」これが鉄則です。
3 ディーラーで下取りするとしても買い取り店に査定させる
仮にディーラーで下取りすることが既に決まっていても、一店舗でも良いので買い取り店に持ち込み、査定をお願いしましょう。
このとき、一括査定サイトを使うと、電話がかかりまくるので、かならず実店舗に訪問すること。
「査定をお願いしたいのですが」として、理由を聞かれたら「ディーラーの下取りに納得いかないので」でOK。
15分査定や30分査定といっていますが、それは査定の時間そのものの話で、営業マンが多忙だったりすることもありますから1時間は余裕を持っておきましょう。
金額だけ聞いて、その金額を頭に入れておけばディーラーで金額が出た時、商談の終盤で「○○店では○○円でしたよ」と言うことができます。揃えてくれるかは別の話ですけど。
もし買い取り店に売ることになっても、代車の用意があればいいし、二人以上いるなら古い車と新しい車を連ねて買い取り店へ→古い車売却→新しい車で帰宅、とスムーズに乗り換えできます。
4 一店舗でも良いのでよその系列で見積もりを
同じメーカーでも、実は営業主体が異なります。メーカーによって違うので詳しくはググってください。
どこで買うかが既に決まっていたとしても、どの店でも快く査定や見積もりは出してくれます。「見積もりは何枚でも出しますよ」が販売店の常識。
値引き(▲)の書かれた見積もりでなければ、ほとんどのものは持ち帰ることができます。
まぁ私は値引きの書かれた見積もりを他店に持っていったらすごい慌ただしいことになって店長が飛んできましたけどね。
5 安心パック等の保証は切る(5万)
ディーラーのオイル点検や車検までがセットになった安心パックなるものがありますが、あれは意味が無いです。
ディーラーに強制的に電話等で呼び出され、日時をセットするように言われます。
そして行ったらどうでもいい部品がオススメとか、費用請求なんてことも。
日本車は1年間オイル交換しなくても走ると言われています。ケチりたい人はここもカット。言わないとカットされません。
点検や整備もオートバックスなどの専門店の方が安いです。
その営業の人と初めての場合は、客との接点を増やす目的(客から搾取する目的)で言ってもカットできない場合もあります。2台目以降の場合は何も言われませんが。
今も現場では闇改修なるものが行われています。安心安全に走りたいという人は安心パックがオススメです。
6 車のグレードを下げる
車のグレードを下げても、値引き幅は大きく変わりません。
200万のグレードに20万と、180万のグレードに20万なら、後者の方が支払いが楽なのは言うまでもありませんね。
どうしてもそのグレード、という理由がなければ、グレードを落としてメーカーオプションで代替できないか検討しましょう。その方がなぜか安いこともあります。また、オプションを色々つけたくなりますが、冷静になってください。オプション(DOP)は将来の売却時、ほとんど考慮されません。最小限をおすすめします。
7 中古車やネットも活用する
どうしても新車でなければならない理由がないならば、中古車も検討してみてください。
走行距離1万km未満の車、デモカー、展示車がオススメです。なぜなら、大きな事故なく単に乗り換えたいだけで売った可能性が高いからです。
ネットからも車を買えます。輸送方法は陸送。サポートの対応はディーラーから買うよりは少し下がりますが、20~30万円引きで購入可能です。
人付き合いが嫌いだ、ドライな対応が好きだ、サポートなんて要らないという人はネットもオススメです。
8 土日に来店しくじ引き景品をダシにする
決算期など大事な時期の土日に行くと、くじ引きで豪華な景品が用意されている場合があります。
これは本来くじ引きを引いた人にしか当たりませんが、これを成約寸前の「ダシ」として使う事が可能な場合もあります。
例えば1等で液晶テレビがあってそれが欲しいといった場合に「あの液晶テレビをくれれば判子押します」といえば実質値引きになります。
使うか使わないか、転売するかはあなた次第です。
番外編 営業トークに騙されるな!
以下の内容は、半分正しいけど半分ウソの営業トークです。気をつけましょう。
・どこでも査定額は一緒です - 何を重視するかが会社の方針で違うので、当然金額も会社によって違う。
・他の所の話聞いても疲れるだけですよ。なるべく一社で決めてください - セカンドオピニオンは大事。
・今売ってくれると目標金額まで出します - 明日行っても同じ事言われる。
・オークションで5~10万円かかる。こちらの利益はない - 同情を誘うやり方。どうせ自社でうん十万乗せて販売してるんでしょ?
・板金跡がありますね、修復歴があります - 骨格部分に影響がなく外見綺麗に直していれば減額要素(修復歴)にはならない。修復歴には厳密な定義がある。それで減らすならそこまでの関係ということ。
・距離走られてるので厳しいです - 距離も減点対象ではあるが、全体の1割程度。
・ナビを無くすと査定が下がる、○万km乗ると査定が下がる、今が売り時です、車検取ると査定が下がる
・1週間後には下取り額が変わります。一日でも早いほうが良いです - 大して変わらない。
・ナビつけてくれたら値引き頑張ります - 3万円しか変わらなかった
・今買ってくれれば通常20万円のボディーコーティングを無料でつけます - 専門店だと5万円ぐらいでできる内容。
・今日明日で決めてくれれば店長と相談してなんとか。店長いますので - 定番の営業トーク。冷静になりましょう。
・値引きはできません - といって追求すると、▲欄が現れる
・正直ここまでやったことがない。他の方には○○万円の値引きでやりましたので破格です - これも定番の営業トーク。
・ぶっちゃけた話、この土日でまだ1台も売れてないんです。ここをぜひなんとか - 同情を誘う方法。
・これ以上値引きとして記載できませんので色々なところに分散させました - きちんとチェックを。
・本当はダメなんですが、1年だけでもいいのでうちの保険に - 保険業法違反ですとしっかりツッコミを。
番外編 しっかり栄養補給を!
ディーラー等の自動車販売会社では、客との対話に時間をかけます。
新車契約となると、下取り査定・見積もり・見積もりの調整、等で初回4時間ぐらいディーラーに缶詰されることも。
2回目、3回目もローンの審査やうんぬんで4時間ぐらい缶詰されます。
その間、飲み物は与えられても食事は一切与えられません。トイレには行けますが、所詮その程度です。
また相手は値引きのロジックをあの手この手で交わしてきます。
「上と話をつけてきます」で待たされること一時間。どうせ裏でサボってたんでしょ。
時間をかければ相手も諦めるだろう、体力消耗すれば判子押すだろう、という作戦なのです。なので営業が一回引っ込んだら30分ぐらい戻ってこないのです。裏では談笑してるくせに。
というわけで、定期的に外に出てリフレッシュすること、体調万全にしておくこと、食事をしっかり取ること、携帯やパソコン等の暇つぶし道具を持つこと、飲料やチョコレート等の頭が回るものを携帯しておくことは必須と言えます。
番外編 ペンを持参して主導権を握ろう!
営業は大声を張り上げて相手の余裕を無くして心理的に逃げ場を無くそうとしますが、声では負けたとしても見積書を真っ黒や真っ赤にする勢いで議論しなければなりません。
そのためにはこちらもペンを持参して応戦する必要があります。
100均のペンでいいので最低でも黒と赤が出せるペンをポケットに準備しておくか机上に置いておき、議論が白熱してきたらそれを出して数字等を書き込んで具体的な議論に持ち込みましょう。
番外編 残クレは最後まで乗ると損!
毎月の支払いが安い残クレですが、落とし穴があるとよく言われますが、途中で売却して買い換えれば回避できます。しかも利息の戻しがあるので早ければ早いほどいいです。
まず、最終回支払いまで到達するといくつかの選択肢の中から選べるわけですが、最終回支払いに達した時点でゲームオーバー。どれを選んでも距離を超えたり規定のキズがあったりすると、違約金(?)なるものが発生します。これがしゃれにならない額でうん十万請求されることも。
そして残りの金額を再ローンするとなると、ディーラーの金利はそのときの金利になりますので前より下がっていればラッキーですが、前より上がっていると損です。無職になっていたら再ローンは通りません。現金一括か売りに出すかどちらかです。ちなみにこの再ローンの時が問題で、最初に金利込みで払っているのにさらに再ローンで再ローンの金利を足した金額を払わされるので二重に金利を払うことになるから損だ、という論理です。
残クレを選ぶこと自体は良い(むしろオススメ)と思いますが、絶対に満期前で売り逃げてください。残クレ契約でも途中で売れます。
だって、残クレとか関係無く残債払い終えたら所有権は自由ですからね。あくまで支払いパターンの一つに過ぎない事を覚えておきましょう。
金利はファイナンス会社と販売店で分け分けしているのでは?と考えてしまいます。
距離を乗らずに大事に綺麗に使う自信がある人は残クレ、そうじゃない人は普通のクレジットにしましょう。
残クレ途中で売るのが前提ならば、残クレでよくある距離の制限や改造の制限も事実上無視して構いません。
ちなみにローンを通す時は、他社メーカーに乗り換えるとファイナンス会社も変わりますが、医者や公務員等よっぽどいい条件でない限りは、
「頭金を入れるか保証人を用意しろ」と言われます。
要は転売目的でないか、返済能力があるかを確かめているのです。
同じメーカーの車の場合は、同じファイナンス会社で実績が既にあるので、そういうことは言われませんし、支払い実績が良好で事故が無い場合は、上乗せローンも柔軟に対応できます。
買い換える時に下取り(買取り)よりも残債の方が多くて、しかも頭金も精一杯用意してもまだ足りないという時は、新車のローンに前の車の残債を上乗せできます(これも限度があって30ぐらいまでなら良いと思いますが100は無理です-上乗せ分のディーラーオプションを適当にぶちこむことでローン通過)。前の車を完済できてないのになぜ?と思うかもしれませんが、審査が通過した時点でローン会社から販売店に一括で新車の代金が振り込まれるためです。当然上乗せされているので販売店はそのお金を使って所有権を解除するのです。
なお、資金面の都合で車を売らずに一ヶ月待っていてもよいですがその場合は2台持ち状態になり、ローンの支払いが2台分来ることになります。
ディーラーの営業マンが売ることにしか興味が無いのはそういう仕組みだからです。
車を買ったら、距離は一年1万km目安にしましょう。通勤先が遠いなら転職も考えましょう。遠出はなるべく減らして近場で済ませましょう。なぜなら、乗りすぎると売るとき距離が数十万円の差で響いてくるからです。最近は距離はあまりウェイトを占めていないともいわれていますが、乗りすぎない方が後で高く売れるのはいつの時代も変わりません。
