チバニアンって何?地球磁場逆転期地層 国際学会が正式決定

チバニアンが教科書に載るかもしれない。地質年代の一つを示す貴重な地質時代層が千葉県市原市に残っていたとして、国際地質科学連合は「チバニアン」をGSSP(地質時代の境界)に認定した。日本の名称が使われるのは初めてで、今後教科書や論文などで広く使われていく事になる。チバニアンとは「千葉時代」をラテン語で表した物で、妖怪ウォッチのジバニャンと関係はない。
さて、この認定には「アクセスが容易である事」という項目もあり、その要件を満たす為に車があれば誰でも行けるようになっているので実際に行ってみた。 住所:〒290-0546 千葉県市原市田淵1157 無料駐車場あり 最寄IC:圏央道市原鶴舞IC

写真だけ見ると崖なんじゃないかと思うかもしれないが、きちんと整備されている。住所までナビを入れると、田淵に入ったあたりから「チバニアン」の看板が所々出てくるので、その指示に従って車を走らせると20台分ぐらいが無料で止められる広い砂利の駐車場に出てくる。ここにはプレハブのような建物があり、「チバニアン ビジターセンター」という名前が付いていてここで簡単に学習してから地層に向かうとよいだろう。


このビジターセンターでは貴重な資料などの確認ができるほか、映像資料の視聴、ガイドさんによるガイドを頼む事もできる。「チバニアン誕生」を示す新聞(読売新聞1/18付)などの掲示がされていた。特に受付などをする必要もなく地層の見学自体も無料で可能だ。

さて、ここからが本番である。ビジターセンターから歩いて5分ほどの場所にその地層があるのだが、歩いて行けるようにはなっているが雨の時は特に滑りやすいので山道を歩いた事のある人でないと難しいかもしれない。市原市は今後この道を綺麗に舗装する必要があるだろう。

「地磁気逆転地層」の看板が出ているが、これは国の天然記念物としての指定を示す看板でありここがゴールではない。なぜならこの看板の後ろにあるのは単なる藪だから。

地磁気逆転地層の青い旗が出ているが、ここもゴールではない。ちょっと先に進むと「転んでも自己責任」「人身事故は責任負いません」「同意できる方のみ見学を」という看板がしつこいぐらい出ているが、これぐらい書かないといけないぐらい問い合わせが多かったのだろう。

ちょっとした小川というか沢に出てきた。はたしてここに地層があるのか、それともこれが地層なのか?と思ったが、そうでは無いらしい。ここを反対方向に振り返り、崖のような物が見えるのがチバニアンでありこの左に見える赤いコーンが目印だ。

この黒茶色のグラデーションをした崖が今回国際学会で認定された地球磁場逆転期地層、チバニアンである。赤いコーンの先に入る事も不可能ではないが、市原市が安全の為立ち入り禁止にしているので赤いコーンの外で見学して欲しいとしている。ほとんどの人にとっては何のこっちゃと思うかもしれないが、確かにこの層は色を見ても歴史を感じさせる層となっていてこの層が残っていたのは奇跡的と言えるだろう。77万4000年前から12万9000年前の時代の始まりがこの地層から分かるというのだから感激というか感無量だ。ちなみに「磁場逆転期地層」といっているが、ここに来たからと言ってスマホやデジカメなど電子機器が狂う事はなく動作に影響はない。
今回の正式決定で市原市は「観光や地域振興につなげたい」としている。しかし今後観光客や見学者が増えるのは明らかであるが観光客がビジターセンターまでアクセスできるのはいいとしても、そこから先の山道をきちんと舗装して誰でも転ばず歩けるようにする事、どれがチバニアンであるかを明示するなど、地層の保全とともに国内外に向けて魅力を分かりやすく伝える努力が求められるだろう。とはいえ歴史を変えたといっても過言ではない希少価値の高い地層が見られるので地層に興味が無い人や研究に興味が無い人もぜひ一度見に行ってもらいたい。