幸楽苑51店舗大量閉店 行って見えた客離れの理由

幸楽苑が2020年4月までに全体の1割にあたる51店舗を大量閉店すると発表した。ネット上では賛否両論が渦巻いていて公式には台風の影響でどうのこうのとか前向きな閉店と言っているが、一番は消費増税前後の客離れが大きいに違いない。消費増税によって庶民の財布の紐は締め付けられたわけで「何となくラーメン」「安くても良いからラーメン」というよりは「安くて美味しいラーメン」にシフトした感が強い。高くても本当に美味しい物であれば売れるわけで、過去の異物混入事件で失われたブランドイメージを全て回復できないまま閉店に向かっていくのだろうか。今回、なぜ大量閉店の決断に至ったのか。答えは現場にしかないわけで、本当の理由を確かめるべく幸楽苑に実際に行って食べてみた。幸楽苑=ラーメン屋=おじさんのイメージであるが、実際はそのイメージよりもっとカジュアルなメニューを展開していた。Webサイトには載っていないが「中華そばプレミアムセット」でラーメン+ドリンクで税込780円のメニューがあったのでそれを頼んでみた。

これがドリンク付きで780円のセットメニューである。中華そばプレミアムは単品で740円であるので、70円程度お得に購入可能だ。味はナチュラルで可もなく不可もなくと言ったところで、スガキヤよりはかなりあっさりしている印象だ。

麺はかためで、知らない人が食べれば十分であるがラーメン専門家からすればもう少し一ひねりできたでしょうと言われそうだ。ガツン!という主張がないので客の記憶に残らないというのもあるかもしれない。チャーシューが大きいのはさすがプレミアムと言うところであるが、多くの人が思うのはこれでドリンク付いてでも800円弱は高いというのが多くの人の意見だろう。牛丼屋なら同じぐらいの満足感で半額で食べれる訳で、牛丼の大盛なら500円ぐらいだ。そういうわけでこの味で展開するならばあと2割の値下げが妥当、しかしそれをせずに閉店という道を選んだに違いない。飲食の基本は「安くてコスパ高くて旨い」であり、顧客本位の経営ではなく利益や店舗数増に走りすぎるとこれもまた失敗してしまうわけで、経営陣の難しい舵取りが求められる。一度も行った事がないという人は色んな意味で驚きを味わえるので、ぜひ行ってみて頂きたい。