リニア早期開業すべき6の理由 時速500km/hで変わる未来

2027年の開業に向けてリニア中央新幹線の工事が沿線各地で始まっているが、静岡県が「大井川の水が減る」として工事の許可を出しておらず県内の工事が事実上ストップしている状態だ。
JR東海は「このままだと工期に影響が出る可能性がある。理解が得られず残念」あるいは愛知県知事も「世の中には通る要求と通らない要求がある」などと静岡県に対して圧力を強めているが、県も「ただ難癖を付けているのではない」としており国も県の言い分を聞いてこれまでオブザーバーだった国交省が調整役に周り関与を強めるなどしているが、調整は難航している模様だ。東海道新幹線の最速達列車である”のぞみ”と速達列車である”ひかり”を静岡県内に止めないからではないか、静岡県内にリニア駅建設予定がなく恩恵がないからという見方もある。JR東海が「開業後はのぞみとひかりを県内に止めるから水問題は現状で了承してもらえないか」と一言言えば進む話なのになぜかそれをしないのも不思議だ。
静岡県知事の言い分を聞いていると建設反対ではなく、遠回しに何か条件を訴えているように聞こえる。つまりセリフをそのまま額面上受け取ってはならず、一ひねりしてくれ、察して下さいという事だ。「水問題の科学的根拠を出せば」という主張をそのまま聞き取ると??となるが、言い換えれば「地元に恩恵あるなら」という事であり、すなわち東海道新幹線を県内に止めるか、あるいはリニア停車駅を県内にも作れというのが本音の主張だろう。JR等も表面的な話し合いしかせず反対してるけど放置しておけば何とかなるだろうと考えているのがお互いのすれ違いの原因だ。
静岡県の住民の殆ども断固反対と言うよりは「みんなが便利になるならいいんじゃない?」というスタンスのはずで、昔からこのノリで東名、新東名、東海道新幹線と次々重要インフラが建設されてきた。当時は無駄と言われたかもしれないが、今となっては重要インフラである。水問題などの対応も重要だが、それらを天秤に掛けた時に開業メリットの方が明らかに上回る。水問題などに関しても多数の見地を持っているはずの静岡県がなぜここに来て反対に回っているのか謎であるが、リニアは2027年といわず今すぐにでも早期全線開通を目指すべきで、その理由をまとめてみた。

1.夢、ロマンがある
低速よりも高速、遅いよりも速い方がいい。グローバルに向けて技術大国ニッポンをアピールする事にも繋がる。無駄と言われるかもしれないが、夢を追求する事はインフラ屋として重要な事だ。JR側も適当な宣伝をするのではなく「時速500km/h」「東京~名古屋を40分」という部分をもっとプッシュしなければならない。人、物、金が早く動く事は日本経済の活性化に繋がるのだ。Perfumeが15年前に描いたリニアをぜひ実現したい。
2.ダブルネットワーク
日本は災害が多い為、ネットワークを二重にする事で冗長性を確保できる。特に東海地域は南海トラフ地震が近い将来起こるのではないかと言われている為対策は急務だ。また東海道新幹線は開業50年を経過しており老朽化が心配される。東海道新幹線が震災等で不通になった場合、緊急輸送、物資輸送、代行輸送の役割を果たす。殆どの区間がトンネルである事から台風など災害の影響も受けづらい。
3.今の新幹線ではダイヤに限界
ニュース等で「指定席満席」「乗車率180%」などと言われることがあるが、リニアの開業によって年末年始、帰省ラッシュで指定席満席が緩和される事は間違いない。料金も現行の東海道新幹線に比べて数千円高いだけで済ませるという報道もある事から、かなりの客が流れていくだろう。
4.飛行機に勝てない
現在東海道新幹線は285km/hで営業運転しているが、どうしても速度面では飛行機に負ける。昔に比べれば速度アップを果たしているが、これ以上大きな速度向上は見込めない状況で、更なる速度向上にはやはり違うハード、違う路線が必要になると判断したのだろう。500km/hにアップすれば飛行機と対等の競争力を手に入れる事ができる。JALが昔「のぞみへ。先に行ってるね」という広告を出したがJRも黙ってはいないだろう。
5.新東名と同じ。未来への投資
新東名は比較的スムーズに建設できた一方、リニアは揉めに揉めているが、実は揉めているように見えるだけで静岡県民の総意は「さっさと作ってくれ」であって知事が一部市民の反対意見を取り上げて主張しているだけなのかもしれない。今は反対意見もあり懸念される水量問題や自然問題等に配慮しながら工事を進めていく必要はあるが、とにかく工事を進めないことには完成もしない。工事する前の意見は推論であって実際にできてみたら予想と結果は異なることもある。完成してから対処していく方向性もアリなのではないだろうか。未来への投資と考えて今すぐにでも完成することが望ましく、10年後当たり前になる日が来る事を考えればなるべく一日も早く完成することが望ましい。そうでなければ未来に間に合わない。
6.東海が自前でカネ出すので費用面の問題はなし
ドル箱である東海道新幹線でたんまり儲かった金持ちJR東海が自前でカネ出して建設する為費用面での問題は起きない。工事認可は国が出しているが、国に口を出させないようにする為か、JR東海が工事費等を全額負担して事業を進めることが発表されている。そういわれれば国としては「民間事業者のやってることだから知らん」と逃げることができる。しかし最近は国が無利子貸し付けを発表して口を出すなどJR東海が当初想定したよりも風向きが変わってきている。さらに支援を上積みし全額国費で建設すれば工期がさらに短縮できるのかも含めて検討が必要だろう。

水問題で困る人以上に、早期開業を待ち望んでいる人が多いのは事実であり、多数決で見ると静岡県の水問題の主張は埋もれてしまう部分も否めない。JR東海も沿線自治体や土地の所有者等に丁寧に直接説明すれば納得をもらえるはずであり、縦割り行政などとよく言われるが疑念解消および早期開業には行政や省庁の壁を乗り越えてお堅い考えは辞めてお互い建設的な議論を交わして諸問題に取り組む必要があるだろう。