コンビニ人手不足 店同士で人材争奪 掛け持ち禁止が原因?!

コンビニの人手不足が叫ばれているが、これは「自由にシフトを組みたいから」「好きに使える人材が欲しいから」などという理由で他との掛け持ちを容認せず、社会無知な学生をまるで奴隷のように扱い(掛け持ちしていたら辞めさせて)一本化させたい、土日を朝から夕方まで使いたい、人材を独り占めしたい経営者が多い事に由来している。面接時はスキマ時間で働けます、1~3時間でいいですよ、という触れ込みになっているが人が辞めていくと勤務時間が増えていき、気付いたら週6×8時間、いつ電話かかってくるか分からないのでヨソで働けないというのは良くある話だ。
日本の人口は減っているのにコンビニの店舗数は年々増えており、掛け持ち禁止の条件で人材を雇うのは今のご時世ほぼ不可能だ。今の学生はネットで気軽に応募できて働ける時代なので2~3か所掛け持ちしているのは当たり前だ。都心では5~6箇所掛け持ちしている高校生も多い。コンビニ1店舗程度では3万円程度の稼ぎにしかならず、それ以上稼ぎたければ他と掛け持ちしなければ生活が成り立たないのは言うまでもない。最低賃金でボーナスなし、社保なし、雇用保険なし、であるにも関わらず「人材は独り占めしたい」という貪欲な経営者が多いのが事実だ。仮に独り占めするならばそれ相応の福利厚生を用意し報酬を支払うのは当然だ。

特に同業他社や同じチェーンの場合は強く辞めさせようとしてくる。ならばいっそのこと同じチェーン同士で手を組んで「あの店はこの時間が空いてるよ、どう?」などと紹介アプリを作るという構想が一部チェーンにあったが、雇用契約的にグレーな点があったようでお釈迦になった。全店直営にすれば人材の融通も自由にできる。人手不足人手不足というが、それは店自身に問題がある場合もある。公務員でないのだから兼業禁止規定はなく、バイトはどこで働こうが自由なはずだ。コンビニオーナー自身も旧態依然の考えを変えないといけないのかもしれない。