袋や箸、スプーン全額店負担 コンビニ消耗品の現実

実はコンビニで配られているレジ袋や箸などは、すべて店負担である。
もっといえばレジ袋、箸、ホッチキス、モップ、清掃用品、台車、トング、油、洗剤、アルコールスプレー、コピー用紙、レシートロール、プリンターインク、収納印インク、手書き領収書などなどあるが、これらを全てひっくるめて業界では「消耗品」と呼ばれている。ほとんどのチェーンで「消耗品」(チェーンによっては用度品とも呼ぶ)が全額オーナー負担になっている件は、よくよく考えればおかしな話だ。店の売上にもよるが、少ない店では月5万円、多い店では10万円以上に上る。(同じ型番でもネット通販より高い商品もある。あれれ?スケールメリットは?)
普通の会社で会社の指示でコピー用紙に印刷せよと言われたのになぜかそのコピー用紙の代金は印刷した社員が持ち出しでやっているのと同じようなものだ。店舗でも同じようにレジ袋の話であれば本部マニュアルに沿って袋に詰めてとしているのに、費用だけは全額店負担といういびつな構造になっているのだ。本部側としても言い分は一応あって「渡すか渡さないかは店主の選択」「我々は強制はしていない」「転売や持ち逃げの恐れがある」「換金されたら困るから」「不正の恐れがあるから」「他の名目で補填している」などズラズラと並べてきそうだが、代用として市販品を使う事はチェーンイメージが崩れるから、万が一の時に保証が効かないなどと理由を並べて許可しない。(本音は本部経由で取ってもらわないとマージン取れないから)レジ袋百枚店主が持っていったとしても金になる事はまずない。消耗品でホッチキスを発注してリサイクル屋に持っていけばちょっとした金になるかもしれないが、そんな事をする人はまずいない。というわけで消耗品の多くは転売や不正の恐れが殆ど無いにも関わらず、本部が不正の穴を塞いでいるだけに過ぎない。

消耗品が店全額負担である為に、客へのサービスを制限している店もある。例えばおしぼりは全員に渡さない、箸やスプーン等も希望者のみ、コーヒーのガムシロ等も自由に取らせるのを辞めて申告制にする、そもそも取扱の種類を減らすなど。消耗品全額本部負担ならまだしも、店負担なら渡す渡さないも店の自由だよね、とある意味合理的な判断をしている店が増えている。本部は消耗品を全額負担するか、それができないなら半額負担でも良いので何らかの補助をすべきだろう。時短問題や人不足の影に隠れて消耗品問題が表に出てくる事は少ないが、これは月10万円と大幅な店舗の経費になっている事を経産省等国も積極的に把握していく必要があるだろう。