コンビニ700円クジの裏側

コンビニでは、時々700円以上買うとクジが引けるサービスがありますが、これの裏側について説明したいと思います。
内部を知らないくせにウソをコロコロ書いているサイトを多く見かけますが、本ページでは事実を書きたいのできちんと否定させて頂きます。

・なぜ700円なのか
コンビニではほとんどの店が、客単価650円前後となっており(駅ナカなどは除く)
もう一品買ってもらうことで見た目の売上、客数、客単価を上げようという取り組みです。
※くじの引換だけの場合でも売上、客数、単価に計上されます!
そういうわけなので、店員には何のメリットもありません。本部のプレスリリースで常に前年比超えを達成するためのツール(客寄せパンダ)でしかありません。
「700円ごと」になっているのは売上を客数で割ると1,400円が1人と700円が2人は数字上は同じになるから認めています。
タバコを700円以上買うとクジを引けますが、本来タバコの値引きは禁止されています。(たばこ2箱お買い上げで菓子プレゼントも実質値引きに当たります)
ただ必ず当たるわけではなく外れもありますので、行政は目をつぶっているだけに過ぎません。
収納代行やPOSAカードは、チェーンにもよりますがプレスリリースの日販に含んでいないため、クジ金額のカウントにはなりません。

クジ引き換え期間はいつ?というサイトも多くありますが、だいたい春夏秋冬、年に3~4回あります。1~2週間前になると店頭に予告POPが掲出されます。
いつ開催するかは本部が決めることで、消費者側での予想は不可能です。
一応、大手チェーン同士ではその効果の測定が厳密にできるよう、クジ実施期間をあえてずらしています。(談合ではないのか?)
また、「客単価が700円を超えている店は実施していない」というサイトもありますが、これはウソです。
700円クジは店の裁量で実施している物ではなく、本部の施策であるため、全店強制です。駅ナカなど特殊立地は免除されるかもしれませんが、通常の店で実施しませんということはできません。
実施しない選択をすると、客が本部にクレームをし、店は指導対象となります。

・商品はどこから?
当然クジの景品も、発注をかけます。商品代金は、事実上店のポケットマネーで払います。
が、ここでSVが「導入率」の表を持ってきて、あなたの店は94%、よその店は97%、100%導入してください、などと煽りをかけてきます。
クジの商品自体は、日頃の取引に感謝して、メーカーの無償提供あるいはそれに準ずる安い仕入れ値なので本部の財布はほとんど痛みませんが、その中身は、他の店でカットされた売れ残った過去の新商品である事が多いです。
はっきり言えばメーカーの在庫さばき大会。
そういうわけなので、店としては導入したくありません。
一度カットになったのに、主観的に見て味が残念な商品を再度導入しなければならないのは、発注担当からすればクソでしかありません。
そして厄介なのが、当たり数が指定されていること。
例えばある味の残念なペットボトル飲料が当たり5本だったとしても、発注や入荷はケース単位なので24本入ってきます。
あまりの19本は、売場にスペースを作って1フェイスでも、否が応でも並べなければなりません。しかも売れない商品なので、その19本が数ヶ月~半年鎮座していることもザラです。

・発注されると本部が儲かる
証拠がないので裁判で結論が出ていませんが、本部が提示する「原価」に既にチャージが含まれているのではないかという説があります。
同じ売価150円のジュースでも、スーパーなら40円程度で入荷→70円で販売しますが、コンビニだと70円程度→150円で販売です。
もちろん規模の差があるとは言え、全国1万店以上抱える大手チェーンならば、取引数だけ見ればスーパーと同じはずなのに、この価格差は何なのでしょうか。
クジの賞品に関しても同様で、加盟店が発注をかけると本部は「お買い上げありがとうございます」ということで商品を加盟店に届けますが、クジをやることでクジで発注した商品からも利ざやを得て本部利益を増やしている可能性があります。
加盟店からすればクジ対象商品の発注も通常と同じように扱われるため、そこから先の事を知ることはできません。
加盟店には「導入率導入率!」と煽りをかけておき、例えばクジ対象商品を内緒で本部とメーカーが交渉して原価を安くしていても分からず、本部がガッポリの構図も仕組み上あり得るわけです。
もしこのような構図がないとしても、700円クジが期待する効果「もう一品」によってコンビニ全商品の発注が増え、本部は儲かるのです。そして売上が一時的に上がるのでその売上からチャージが取れるのです。商品はメーカーの無償提供の場合本部は痛みませんから、本部にとってリスク無くプラスだけを生み出す企画、それが700円クジです。

・100%導入なんて無理
超頑張ればできますが、1週間や2週間という期間でリストを参照して商品を棚に揃えなさい、というのはコンビニの限られた人員では無茶です。
クジが始まりますよという周知は2週間前、具体的な対象リストは1週間前に配布されるのが一般的です。直前に追加や削除されることもザラです。
また狭小店など、これ以上発注しても商品が置けない場合もあります。
なので一部の店舗では、揃わなかったくじ券は破棄してなかったことにしている店舗もあります。分母を減らせば、理論上導入率は100%にできますからね。

・当たる確率について
ぶっちゃけ、どの店が当たりやすいかを見分けることは不可能です。ポスターを設置していると当たりやすいというのもウソで、販促物の数、位置まですべて本部に指定されるためです。
クジ期間トータルの期間指定はありますが、あらかじめ本部が用意した当たり券を全部消化すれば店としてのイベントは終了なので販促物等は撤去となります。平均的な店舗の場合、開始から1週間で当たり券はなくなります。繁盛店の場合さらに早く終わってしまうので、SVが当たり券を追加しにくるという話も聞いたことがあります。また、当たる確率については、本部からの定めはありません。常識的に半分程度にしている店が多いかと思いますが、実際は「夜間ワンオペ時は面倒なので外れだけ」「朝ラッシュ時はドリンクだけ」などというように、時間帯ごとに当たり商品を変える場合も。
ほとんどの店は半分の確率で何かしら当たると思いますが、店によっては当たりすぎたり、また全く当たらない店も存在します。
※くじ期間の前半よりも後半の方が物理的に応募券が減り、また「とっとと終わらせたい」という店長が多くなるので、当たりやすくなります
全く当たらない状態にしていた場合、景品表示法(?)に抵触するばかりか、お客様から「全く当たらねーじゃねーかこの店!」と言われるハメになります。
特にタバコ2カートンだと10回ぐらい引けますが、それで10回とも当たらないと確実に言われます

・誰のためのクジなのか
クジは確かにいろいろな商品に無料で触れることができる機会ではありますが、デメリットも存在します。
例えば朝ピーク時にアイスやチキンが当たったり、女性なのにひげそりが当たったり、チョコレートが嫌いなのにチョコレートが当たったりなど、望まない景品が当たった場合の対応について、本部はマニュアルを定義していません。現場ではこのような時「他のと交換したいんだけど」というやりとりになり、店員が困惑している姿をよく見かけます。
セブンイレブンでは「当たり」と表記していますが、他のチェーンでは「商品引換券」という表記もあるため、客がフリーズしている姿も見かけます。本部は表記を検討すべきです。
また700円という明確な根拠が分からないので「690円だけどいいよね?」というお客さんもいます。さらに悪質になると「常連だから引かせて」「当たるまで引かせて」というお客様もいます。ローソンのようにシール式にすれば無用なトラブルは防げますが、店舗オペレーションが増えます。
「なんで当たらないの?」と当たらないことを店員に押しつけるお客様も多いですが、確率が半々ならば客の運が悪かったとしかいえず、店側に責任はありません。
その場で引き換えず持って帰ってしまって期限切れてたじゃないか、と言ってくるお客様もいますが、これも自業自得。
「すぐ引き換えて」というのに持っていくと、「遅い!」と逆ギレする人も。
コンビニは日々、こんな客ばかり相手していることを、デスクワークしかしていない本部の人間は理解していません。

・実は外れが当たり?
外れのことを正式には「応募券」といいますが、厳密には当たり=商品引換券には応募する権利がないのです。
なので、はずれ券を応募して当選すれば、商品引換券以上に価値のあるものを手に入れることができます。(店のクジより当たりにくいとは思いますが)
クジ期間中は「今日も外れかチッ」というような声が聞こえ、応募券を即ゴミ箱に捨てるお客様も多いですが、もしかしたらその応募券が化ける可能性もあるのです。
現場では「これは外れですね」といって取り上げてしまう店員がいてクレームになっていますが、客からすれば外れでも紙切れでもなく応募券である事をお忘れ無きように。
応募もはがきによる応募が一般的ですが、「やり方教えて」と聞かれたら拒否するわけにはいきません。クジのために貴重な数分間を現場は浪費しているのです。

 

コンビニの700円クジは本部の得でしかないのはこれを見て明らかだと思いますが、店員もオペレーションが増えて大変、お客様も望まないものが当たるリスクがある、外れたら一日へこんでしまうという感じで、一体誰のためのイベントなのかを再考する必要があると思います。
最近はそういう傾向もあって、クジを勧めても「いいです」という客も増えてきています。外れても当たっても、お互いいいこと無いですもんね。待たされますし。
コンビニってスピーディーにレジができるのが魅力なはずなのですが・・・。
お客様ができることとして、まずコンビニに寄らない、クジ期間中はついつい「700円以上買おうか」と思って普段買わないタバコカートン、日用品や雑誌を買う人も多いですがそれは本部の思うつぼです。クジ期間中でもいつも通りのものを買うようにしましょう。700円以上買ったところで、必ず当たる保証はないのですから。

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