サイトのアプリ誘導がひどい7の理由

例えばYahooのスマホ版ページでは、従来無かった上部スペースにアプリのダウンロードアイコンが表示されるようになった。
「お使いの環境はアプリではありません」とか「便利なニュースアプリ」といった具合で強要してくる。
はっきりいってページの半分ほどをそのバナーが占有していてうざく、ユーザビリティを犠牲にしており、二度と表示しないというオプションを選択できないのがくせ者だ。
教えてgooスマホ版でも、アプリをダウンロードしないと回答がすべて読めないようになった。知恵袋でも一部その傾向が見られる。

このように、アプリをダウンロードしないと満足なサービスを受けられない、つまり損するようになりつつある。
「オープン化するweb」の逆行ではありませんか?と言いたい。
どのアプリを使おうが、どのサイトを見ようが自由なのがスマホの魅力のはずなのに、特定のアプリをダウンロードさせることは、いわゆる囲い込みにつながり、ガラパゴスになりかねない。「じゃあ何のためのスマホ?ガラケーで良いじゃん」という話になる。そういう営業しかできないのなら、やはり日本にはスマホは必要なかったんじゃないかとか。

なぜ企業がアプリをダウンロードさせたがるか、理由を考えてみた。
1.やりとりする情報の最小化
ブラウザであればcssや画像までダウンロードしてサーバーに負荷がかかるが、アプリであればテキストだけ読み込めば良いのでやりとりする情報を最小化でき、サーバーに優しい。
2.ホーム画面に配置してもらえば記憶にとどめられる
ブラウザはブラウザだが、それ専用のアプリを入れてもらえば使ってもらいやすくなるかもしれない。例えば、電車の広告は嫌でも毎日見るので効果が高いと言われている。
3.アプリ内広告から収益が期待できる
アプリ内部の広告も自由に制御できるので、更なる収益が期待できる。
4.全画面を制御できる
ブラウザなら一部の領域はブラウザに取られるが、アプリなら全画面を制御でき、すべてを自社の思い通りにできる。アプリを使いやすくすることでサイトからユーザーを奪い取ることも可能。
5.更なるユーザー情報が取れる
ブラウザはOSやどのページからアクセスしかとれないが、アプリならば通信状態や電池の容量、時刻や携帯キャリア、機種名、アプリのインストール量、さらにはどのボタンをタップしたかなど細かい情報が取れるので、ユーザー分析に役立つ。
6.ユーザーが離れない、依存する
ブラウザだとすぐ離れられてしまうが、アプリの戻るボタンは終了を意味するので、他サイトに行かれることもなくユーザーが離れない。そして使いやすくしておけば毎日起動してくれる常連となり得る可能性も有り、依存してくれれば購入率アップ等にもつながる。
7.検索が不要
ブラウザを入れたり、URLを覚えたり、検索をするという行為が不要なので、便利に使えますよとアピールできる。URLの概念すら分からない機械音痴の多い一般層には受けるのかもしれない。

一方、ユーザーにも不便が生じる。
1.アプリのアップデート対応
毎週だか毎月だか、ぽんぽん出てくるアップデートをしないとアプリが使えない場合もある。はっきり言ってロスだ。
2.縦横無尽に行き来ができない
そのアプリの中のことしかできないので、ブラウザのように縦横無尽に行き来することができない。
3.毎回立ち上げる必要がある
そのアプリに関することは、そのアプリを立ち上げないとできない。(当たり前か)
4.バッテリー浪費の懸念
単なるブラウザを組み込んだだけのアプリならよいが、そうではない場合、最適化がされておらずバッテリー浪費の可能性もある。
5.新機種への対応
新機種に変更しても、アプリが対応していないというケースも考えられる。
6.容量を食う
アプリをインストールすることで、数MBだか数十MBだか、ユーザーの自由に使える領域が減る。さらに使うごとにキャッシュが増していく。

このように、一概にアプリを入れるのが良いという物ではないのは明らかなので、企業はアプリを入れる意志のないユーザーのためにきちんと「二度と表示しない」ボタンをつけて、Cookieで覚えさせるべきだと考える。

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